そして線を大切に。

九谷焼絵付師です。主に下絵付けを中心に制作しています。上品で味わい深い下絵の世界を目指して…

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染付ってどうして青いのでしょう…

子どもに戻ったような目線の疑問になりますが

染付ってどうしてあの色なのでしょう。

 

 

人はなぜ、あの青い色に魅了されているのでしょう。

 

別の色ではダメだったのでしょうか。

 

 

 

下絵付けの中には

様々な色が存在しているにも関わらず

 

 

 

下絵付け=染付

という強いイメージがあるのはなぜなのでしょう。

 

 

 

 

今も変わらず、すたれずに残る

 

あの青い色。

 

 

 

 

地味だと言えばそれまでなのに、

 

 

人はあの色を見て、色んな受け取り方をします。

 

 

 

 

 

 

上品だ

凛としている

 

味わいがある

 

 

 

 

 

 

青い色は清潔感も兼ね備えているのでしょうか。

 

素直で真正直な印象が

吸い込まれていく感覚にさせるのでしょうか。

 

 

 

 

化学の云々は無しに、染付は青でなければならなかったのかもしれませんね。

 

 

青だからこそできる表現…

それは、

 

 

 

--冷静に淡々と伝える--

 

 

ということだとすれば

 

変な感情は抜きにして、ストレートに届く何かがあるのでしょう。

心揺さぶる何かを、人は勝手に受取るのでしょう。

 

 

だからこそ、今日まで絶やすことなく愛されているのかもしれません。

 

 

 

 

青の世界は

いつまでも内面の輝きを失わず

わたしを魅了する

 

 

 

 

だから、これからも作り続けることでしょう。

 

 

染付という強い武器を持って。