そして線を大切に。

九谷焼絵付師です。主に下絵付けを中心に制作しています。上品で味わい深い下絵の世界を目指して…

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ワクワクを引き起こす、私だけの思い。

やっぱり、アドバイスを頂けるのは有り難い事ですね。

 

 

それが、自分が気付くようで気付かなかった、ごくごく普通のことを言われて

なるほど〜!となるのですから。

 

 

つくづく自分がアホだなあと思います。

 

私、今まで呉須板は一つしかないから濃度を変えて描くのは難しいと思っていたんですが、

二枚用意すれば済む話だったんです!

 

そうすれば、濃い絵具と薄い絵具を分けて描きやすくなります。

何で当たり前のことに気付かなかったのだろう。。

恥ずかしい。。。笑

 

 

 

 

と、いうことで、

私のやりたい事が明確になって来ました

 

 

染付などの下絵付けには必ずダミ(線の中を埋めて、濃淡を出す作業)をしなければならないと思い込んでいたのですが、

 

ダミがなくたって

線自体に濃淡をつけて描けば

 

十分にメリハリはつく

 

 

 

 

 

私が一番惹かれているのは線。

 

線を大切にしたいのなら、これだけで勝負すべきだったのですね。

というか、考えただけでワクワクします。

 

ダミをしない選択をすることによって、

線の濃淡だけで出来ることっていうのは、無限に広がっている気がするのです。

 

やってみたい。

 

 

 

 

 

実は、

こちらで何度かお知らせしている創造展に(東京都美術館では本日最終日のはず。宜しくお願いします。)、出品した作品がダミ無しの、線描きのみでチャレンジしたものだったのです。

もう二度と作らないと言っていたのは、私の中でメリハリが無いことに対しての納得が出来なかったからなのです。

 

けれど、線だけでメリハリを出すことができると気付かされた今、先日のあの言葉は撤回させて頂き、代わりにこちらを宣言致します。

 

 

 

 

 

私、線だけでいきます!

 

 

 

 

 

 

笑。

少しも未来予測が立てれていない状況で、また見切り発車してる感はありますが、面白そうなので飛び込んでみようと思っています。

 

 

 

それでは、また。