そして線を大切に。

九谷焼絵付師です。主に下絵付けを中心に制作しています。上品で味わい深い下絵の世界を目指して…

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2月になってしまったけど

あけましておめでとうございます。

久しぶりにブログを開いて過去の自分と対面していたら、急に更新したくなったので何もお伝えすることは思い付きませんが更新します。

2024年も相変わらず素直な奴です。

 

先月の阪急展示で、ブログ見てます!っておっしゃるお客様がいらっしゃいました。とても驚きました。ありがとうございます。

こんなにポンコツなわたしにお付き合いくださり感謝です。

インスタはご覧になっていてもブログに辿り着く方はなかなかいらっしゃらないので貴重な存在です。

声を掛けるのも勇気がいったかと思います。声を掛けてくださりありがとうございます。

これからもこっそりひっそり好きなタイミングでブログを続けていきますので、こっそりひっそりわたしの内側を覗いていてくださればと思います。

 

何か大切なことに気づいたとき、人って心が動くのかなと思うのですが、過去の自分の発言にもハッとさせられることがありました。

「自分の染付も素晴らしいはずなのに、自信が持てなくなる時がある。」

こんなようなことを言っていて。

すごく素直でリアルだなと思いました。

ゼロから生み出す時点ですごいことなのに、欲が出て他人の評価を求め出すとこうゆう思いにかられます。

その後で、制作する上で「自分のなかに答えが無くてもいい。」とも言っていて、面白いなと思いました。

自分自身を許すこと。

とても大切。

 

人に伝わるように作るには、信念をちゃんと持っていないといけないと言うけど(ここで言う信念と答えはニュアンスは似てるけどちょっと別の意味です。)

確かにそうかもしれないけど、持っているはずなのに上手く説明出来なかったり、作る物に一貫性が無いと認めてもらえなかったりする気がします。

けれど、人に伝わりにくくても自分なりの信念を持っていれば、職人にしても作家にしても、作り手として長く続けていけるのではないかとも思います。

売れるもの、分かりやすいものに目がいってしまいますが、例え一見ガラクタに見えるような物だとしても、何故だか分からないけど本能で心惹かれていることがあったりします。

自分が良いと思ったものを、否定せず大切にして欲しいし、わたし自身もそうありたいと思います。

 

あと、内容はちょっと違いますが、作ることにやる気を見出せず、諦めて辞めてしまったお話を最近二人ほど聞きました。

なんてお声掛けしたら良いのか頭が回らず、その時は聞くことしか出来なかったのですが、それに対してマイナスなイメージで終わってほしくない気持ちが強くて、ずっと考えていました。

その後考えて私なりに出したプラスイメージの答えは、

「辛くて悩むことがあったとしても、何かに打ち込んで充実している姿は、きっと周りの人に良い影響を与えている」と言うことです。

たぶん本人は気付かないところですが、おそらく真実だし、それを肯定することで気持ちが少しでも救われればいいなと思いました。

伝わっていたらいいなあ。

 

なんとなくそれっぽいことが書けました。

満足満足。