そして線を大切に。

九谷焼絵付師です。主に下絵付けを中心に制作しています。上品で味わい深い下絵の世界を目指して…

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季節縛りのはなし。

こんにちは、シタエッティです。

 

 

つい先日、

 

夏は暑いですね〜

涼を求めていますね〜

 

というような話をしていて、季節縛りで制作することも課題にした所でしたが、その数日後に季節物の企画展の話が舞い込んで来ました。驚きです。

 

 

数年前から気になっていた、東京で開催されている、

「金沢からお正月」

というもので、松屋銀座で毎年恒例になりつつあるようです。今年は17回目だそうで、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。

 

やってみたいなぁと思ってはいたものの、お声がかから無いものをどう…という気持ちさえ忘れかけていた時に起きたことなので、驚きと戸惑いと嬉しさと色んな感情が入り混じっていました。

 

昨日は、第一回目の勉強会で、コーディネーターの山田節子さんが市場動向などのお話をされていました。私は、ともかく初めてで分からないことだらけなので、時折メモを取りながら聞いて来ました。(頭の中は鳥さんでしたが、速攻お正月モードに…。)

 

 

お話をされていく中で、心に響くものが幾つかありました。 

 

まずは、

恒例になりつつある中でのマンネリ化する事なく、それぞれが自己表現を求め、向上心を持って取り組み続けて欲しい。という励ましの言葉をおっしゃっていました。そして、

既に、貴方達は金沢ブランドとして責任を負っている。個人趣味に走っていてはいけない。もっとお客様はシビアだ。と。(以下はメモをまとめたものです。)

 

しかし、心通じるものを作れば、必ずお客様は反応する。 

 

市場に届くもの

使う人

 

熱意が大切。

 

 

今は、買いたいと心揺さぶるものとの出会いが薄れ、モノ消費への真なる意欲が失われるばかり。

 

作り手は、今までのことを続けてもいいし、変化してもいい。

豊かな個性の生き方は、個性豊かなモノが生まれる。

 

前回は、九谷焼らしい古い吉田屋を写したものの反響が良かった。

原点に戻ることも、次のステージに行けることに繋がる。

 

 

また、今は外国人のお客様が増えている。

彼らは、モノを求める熱意がすごい。購入するまでの決断が早く、それを見て日本人は焦り、負けじとそこに続いて行く。

 

 

工芸

地場産業

手づくり感

自然観

の言葉がもてはやされている世の中で、言葉だけではお客様の心を捉えることは出来ない。

 

そこに期待されるものは、

豊かな発想と豊かな生き方からによる、

 

修練された手技(表現の確かさ)

新鮮さ

味わい深さ

驚き…

 

 

などを与えてくれるモノ。

 

 

 

自分のモノづくりに埋没するのではなく、”正月”という同じテーマに、仲間と向き合いながら魅力ある企画展になることを望む。

 

 

 

 

 

 

このような、お話をされていました。

 

まだメモをとった部分があるのですが、長くなりそうなので、これは明日まとめさせて下さい。

 

面白いです。

 

 

それでは、今日はこの辺で。