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そして線を大切に。

九谷焼絵付師です。主に下絵付けを中心に制作しています。上品で味わい深い下絵の世界を目指して…

a line

続きです。

1日空いてしまいました、ごめんなさい。ちょっとある事があって頭が容量オーバーになり、ブログに向かえませんでした。また整理がついたら今後お話します。

 

 

えっと、どこまで話しましたかね。…。

師匠と出会うところですね、それでは続きをどうぞ。

 

 

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そしてほどなく私は窯元に就職し、師匠が出来るのですが、平面の絵を描いてきただけの私でしたので、教え込まれることを習得するまで大変苦労しました。
ご縁があり、門前払いをくらう覚悟で入門した窯元でしたので(持ち前の負けず嫌い精神もありましたが)、めげずに毎日通いました。師匠としても、ものになるかも分からない素人に時間を割いてまで指導することは、かなりのリスクを抱えていたと思います。それでも一風変わった入門の仕方だったようで、面白がられ、しばらくの間ネタにされていました。


一年間は、午前中はデッサンや模写。午後からは、師匠に付き、描くときの姿勢(体勢)に始まり、筆の持ち方や絵具の擦り方、含ませ方、筆運びなどの指導を直接受けることが出来ました。割れた素焼で練習したり、新聞の文字列に合わせ縦横線を引く練習もしました。段々と慣れてきたところで、二年目より、本格的に仕事に入れてもらえるようになりました。

染付で気をつけなければいけない事は濃淡である事から、ひとつの呉須を4人で囲って使います。こうすれば、ある一定の濃さで描くことが出来るのだと教えられました。

 

その人のレベルに合わせ、描くものが違いましたので、先輩達が描いているものをいつかは私も、と家に帰っては見よう見まねで猛練習する日々が続きました。

ある日のこと先輩に「一分一秒でも争う世界だから。」と言われました。慎重になり過ぎていた自分にハッとしました。人よりもっと手を速く動かして、一個でも多く仕上げることが出来たら、より実力を上げられるのではないかと気付いたのです。師匠にはストップウォッチを持つように指導され、いかに効率良く仕事出来ているかを意識するきっかけを与えてもらいました。

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まだまだ、ここで学んだことは沢山ありますが、もうちょっとマニアックになってきますので別記事にまとめたいと思います。

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私は陶芸に関しての学識不足があり、不安や焦りと、もっと広く学びたい気持ちが湧き起こりましたので、師匠に相談したところ、働きながら九谷焼の技術研修所に通うことを許していただきました。

 

そこは週一回だけの実務者コースというものがあり、一年間みっちり学びます。加飾専攻と造形専攻がありましたが、私はとにかく基本の粘土から学びたい気持ちが強かった為、造形専攻に決めました。

菊練りやロクロの芯出し、カンナやヘラの道具作りなど基礎のところから教えてもらいました。もう、教室に座ってノートに…という授業は一切無く、とにかく実践実践でした。初めてのことばかりで楽しく学ぶことが出来ました。

 

そして同時に、生地を作ってる方々に対し、本当の実感としての意味で、尊敬と感謝の気持ちが起こり、一つ一つの生地をもっと大切にしようと思いました。仕事で大量に扱っていると、恥ずかしながら感覚がズレて、当たり前のことすら忘れていたのですが、この経験で修正することが出来ました。

 

 

 

一年の学びが終わり、まだ物足りない私は、やっぱり加飾専攻にも通うことに決めました。こちらも実践実践で、現役の九谷焼作家(主に伝統工芸士だったと思います)が指導に来られていました。一年間で様々な技法を学ぶことが出来ました。

加飾についての視野が広がったことにより、不思議と余計に私は染付が好きだと確信に至り、自分に少し自信をつけることが出来ました。

 

 

 

 

 

このように私は過ごし独立したのです。

 

 

 

 

しかし、まだまだ先日お話したように固定概念が付いて回り身動きが取れていませんでした。

 

”続ける事で見えてくるものもある”  ということを知りました。

 

 

 

あなたは何か続けている事はありますか?

 

 

 

 

私はまだ人生の半分も生きておらず、分からない事の方が多いです。しかしこれからも、自分で考え決断し、時には感動も交え、この世で遊んでいきたいなと考えています。

 

 

ここまでの長文にお付き合い頂き、ありがとうございます。疲れましたよね、ゆっくりお茶でも飲んで休んで下さい。

それでは、また。