そして線を大切に。

九谷焼絵付師です。主に下絵付けを中心に制作しています。上品で味わい深い下絵の世界を目指して…

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こだわりのものを飲むのだったら、こだわりのもので飲めば良いのですが、こだわりには色んな要素があります。

こんにちは、

シタエッティです。

 

なんとも長ったるい題名から失礼します、、

 

 

昨日の記事に、

「カップはギフトでもらったもの」

と書いていました。

 

九谷焼絵付師のくせに、凡人の私。

こういったものもガンガン平気で使ってしまいます。

 

こだわりのものを飲むのだったらこだわりのもので飲めば良いのですが…でも、今回選んだのには自分なりに、ちゃんとした理由がありました。

耐熱ガラスから透き通る、コーヒーの様子がどうしても見たくてこの器をわざわざ選んだのです。

嗅覚、味覚、聴覚、触覚、あと視覚。

視覚。

よく、五感で…とは言いますが、実のところ私の中で一番優先するのは、”こんなのが良いな” という、頭に浮かんだ映像イメージに近付けることなのです。

いつもの自然な行動過ぎてスルーしていたのですが、最近ようやくこのことに気付きました。

 

自分のものや作家ものを使うこともありますが、その時々の気分に合わせて器選びをしています。

だから、以前にもお話した事がありますが、お気に入りやこだわりのものに安かろうが高かろうが、そんなことはどうでもいいのです。

 

今自分がどれを使って飲みたいか、妄想するのです。

ただ何となくで選んでる時と、「これ」という時と、絶対に幸せ度は違うと思います。

 

 

もちろん、私は焼物作家なので、あなたが好きで買った作家ものの器を使って頂くのがとっても嬉しいのですが、

自分の気持ちと気分に、常に合った器選びをして欲しいと願っています。

 

それだけで、豊かな気持ちになると分かるからです。

 

 

 

でも、

人のこだわりは様々ですし、「飲みものを飲む時ぐらい適当にさせてくれ」という方もいらっしゃると思います。そこに興味や関心がないのですから、とにかく喉が潤えば済む話になっているのだと思います。

しかも、それを喜びや楽しみに感じなければ、”器選びなんて、ただの面倒臭い動作に過ぎない”ということは理解しています。

 

しかし、私のように見た目で気分が左右されるのであれば、是非、器選びにも気を配って

 

最高の一杯を飲んで頂きたい!

そして、幸せを感じて頂きたい!

 

 

めちゃくちゃ勝手なお節介なのですが、

そう願って止みません。

 

***

自分の気分を良くするのは

結局自分でしかないのですから。

 

他人に気分を上げてもらうより、

自分で自分の機嫌を取る方がよっぽど早いのですから。

 

 

 

と、私は思いますよ。