こんにちは、シタエッティです。
今日は、成形に使用している道具をお見せしようと思います。
昨日言っていた、タタラから何を作るのかという答えですが、「鳥」です。
現在、またもや鳥さんを性懲りもなくタタラから作っています。
今回お見せするのは、その際に使用している主力メンバーになります。
それでは、どうぞ。
*********************
まずは、こちら。
デバイザー。
イヤイヤ、名前が違うって?はい、そうなんです。勘違いしていました。今の今まで。
本当は”ディバイダー”というらしいですが、事務キチで手に入れて以来、ずっとデバイザーだと思い込み使用していました。恥ずかしい。。
コンパスの、両方が針になったようなもので、粘土上に円を綺麗に引くことが出来ます。円形にくり抜きたい時よく使います。(果たして使い方があっているかどうかは分かりません。でも、九谷の先生に教えてもらい購入しました。)
お次は、これ。
引っ掻き棒?です。くり抜きする時に使います。
奥にあるものはいかにも使い易そうに見えますが、見かけ倒しです…手前の小さいものの方が金具の角が立っていて、粘土がどんな状態でも関係無く使え、扱い易いです。しかも、小回りが利くので大変重宝しています。前のを潰してしまったので、これで2本目です。いや、3本目です。
かなりお気に入りの道具です。
次は、これ。
カンナ。
鋼(確か、はがねだったはず…)を切って曲げて整えて、ヤスリをかけてテープでぐるぐる巻きにした、手づくり道具です。
普通はロクロ削りの際に使います。これも学校に通っていた頃作りました。他にもいくつかありますが、粘土いじりの時にもよくお世話になります。歯が甘くなったらヤスリをかけて、復活させながら使い続けています。
さらに、これ。
耳掻き。
この使えなくなった耳掻きも、なかなかの道具です。木で出来ていますから、柔らかくあたり、優しく粘土をならす事が出来ます。かつての名残の、微妙なソリ具合が使い易く完璧です。
あと、最後に…
この人。お酒の瓶の蓋です。
いやでも、
さすがにこれは、今回のみの使用になるかと思いますが…、ディバイダーが届かない位置の穴開けに苦戦している時に、手短な蓋を見つけて試しにやってみると、あら、良いじゃない♪と簡単に出来ました!
グリグリ押せば、真ん丸の綺麗な円になりましたよ。使い心地抜群です。
これを使った今回の作業風景、見ますか?
シュールですよ。
ね?
違和感ありまくりです。
と言っても、全貌が明らかではないので、何が何だか伝わりにくいですね。
これは、鳥さんの胴体に穴を開けて、羽を蓋にしたものを乗せて完成させる予定です。
使用目的は、陶箱、香合、もしくは香炉、いづれかにしたいと思っています。
**
元は、
”形が面白いなら、オブジェにしかならないから、今回はそれでいいや”
と諦めていました。
しかし、先生方にアドバイス頂くと、「穴を開けてくり抜いて、羽を蓋にしたらいい。」という激ムズの返事を頂きましたので、私にとってはかなり無謀な挑戦ですが、今頑張って制作しているところなのです。
でも楽しいですよ。
だって私は負けず嫌いですから。
難しければ難しい程、
果敢にチャレンジしたくなるのです。
と、カッコ良く言ってみても、
面倒くさがりさが勝って、鳥さんを乗せる土台や、支えの部分をごちゃ混ぜ粘土を使ってしまいましたが。。
収縮率が違うから、同じ粘土を使わなくてはいけないのに。。
また、作り直し決定かもしれませんね。
でも、一つ一つ見直して何度もやるうちに、荒削りのものから段々と良いものになっていく気がしますし、そう信じています。
要領が掴めてきたのかは分かりませんが、失敗した数だけ成長している気もします。
新しいことにチャレンジするのは、他人の評価を気にしなければ、すごく無限に楽しんで制作出来ますね。
難しくて全然上手く行かなくても、自分が求める質まで上げることを目指しているので、粘土いじりは苦手ですが、取りかかれば一瞬で引き込まれていきます。
やる時は、かなり気合いを入れないと動けないのに不思議です。
どこにスイッチがあったのか、やり出すと夢中になっていて、毎回奮闘しています。
さぁて、次はもっと納得するもの作るぞ〜。
って、まだ残り3体仕上げてからの話だな。
(今回のタタラ生地分で4体作れました。)
とりあえず、焦らず。
ゆっくり。
じっくり。
あたためながら制作しようと思います。
それでは、また。