日本画出身だからでしょうか。
自ら写生を求めてしまいます。
私はあるがままの姿を写しとることに喜びを感じている為、嘘が嫌なのです。
細部まで理解してから臨みたい。
時には、野草図鑑なども駆使し、内部構造を理解することに努めます。
・花びらの形、枚数
・おしべ、めしべ
・葉の形、葉脈
これらがどうなっているかを確認します。
あとは、育つ環境にも注目したり、だいたいの背丈や季節もチェックします。
動物関係も然り。
図鑑で、まずは調べます。
こういうことをするのとしないのとでは、全然作品の上がりが違うと感じています。
なぜなら、私が理解してないことによる不安を持ったまま、制作に取り掛かってしまうと、それがちらつき、作品に自信の無さが出てきてしまう為です。
心と手は連動しています。
これは確実に。
筆先に自分の感情が全て表れます。
良いも悪いも全て。
ですから、
私は感情を持った線を使い、描いていくことに魅了されているのです。
その一瞬の感情と感動を留めておける気がするからです。
少なくとも、私はそう信じています。