そして線を大切に。

九谷焼絵付師です。主に下絵付けを中心に制作しています。上品で味わい深い下絵の世界を目指して…

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染付取れ率問題

染付って本焼後完成だから、ほんとにリスキー。

今回の焼き上がりが、20枚中ほんとに私が納得して出せるのは5枚でした。

表がキレイなだけに、裏が失敗だらけなのが辛すぎて吐け口を探しに来ました。

切ない。

許容範囲内のを含めてお客様の元にお嫁に出せるのが13枚でした。

つまりは、ほぼ半分ボツだったということです。

 

でも、染付ってほんとに取れ率が悪いから仕方ないよねって頭では理解しているのですが、上手く行く時は九割取れたとか、まさか全部取れた!!!?とかもあって、検品時は毎回一喜一憂なんですよ。

ギャンブルみたい。

自分の技術力、生地の問題、窯の状態などが失敗の原因だったりするのですが、今回の件は生地と私の実力の問題のようでした。

失敗するたび毎度毎度、お勉強だと思っています。自らへの戒めのつもりで駄目なものは手元に置いています。

もう見たくない程の失敗作も捨てずに、いつか昇華できる日が来るといいなと思いながら。(見たくないから奥の奥に仕舞い込んで本当にお蔵入りしているのですが笑)

それでも、新作のお気に入りが失敗作の仲間入りした時は普通に日常的に使っています。しかも何気に嬉しかったり。

やった!ラッキー!みたいな。

作家の特権だな、なんてちょっと思っちゃったり。

B品として割り切ってさばいたら良いのに、と言う人もいますが今は出すつもり一切ありません。

だって、どこで誰が見ているか分からないから。自分で納得出来ない作品は世に送り出したく無いです。恥ずかしいじゃないですか。

染付も色んな作風があるから、歪みや鉄粉がある方が味わいがあっていいとする作り手や買い手ももちろん理解しています。それはありのままの自然美としてすでに成功していますから。

けれど、私の目指すところはそこじゃ無いんですよ。みんなそれぞれやりたい事、表現したい事が違うから考え方も色々です。

わたしの作品が好きだと言ってくれる人がいて、好きじゃないと思う人がいて(さすがに本人を前にして直接嫌いとは言えないと思うので)それが当たり前なんですから。

 

いつだったかのブログを始めた頃に、

「万人受けするものが作りたいんじゃないんだ。たった一人でもいいから心の琴線に触れる作品が作りたいんだ。」

というようなことを言った記憶があるのですが、今はどうなんだと言えば、

まぁ、その心意気はカッコイイと今でも思います。当時もきっとカッコつけて言った気もするし。

もちろんその思いも消えてはいないですが、最近、人のことより自分のことを優先して考えているわたしとしては

「私の作りたいものはこれです!」

「好きだと思うものを、好きだなと思ってくれたらいいなぁ」

という楽観的な思いで制作しています。

あんまり難しく考えても、答えが見つからないから。

 

なんだか溜まってるな。ワタシ…。

 

 

 

 

溜まっているんだなきっと。

 

 

 

 

 

 

 

 

現実逃避も大切。

逃げたい時は逃げるに限るだな。

逃げたらダメだとか、逃げることで後ろめたさを感じるとか思うくらいなら、いっそのこと潔く逃げたら良いよね。

同じ逃げるでも、心の元気が変わる気がする。

 

自分コントロール

 

自分にしか出来ない。自分最強。

 

 

ほら、そろそろ仕事したくなって来た。

迫ってる期日のものが多いけど、優先順位はわたしの基準で決めたいと思います。

 

まずは、、、

かたちの図案起こし!

がんばるぞう!

 

 

 

色んなことから逃げ〜〜〜〜笑笑