そして線を大切に。

九谷焼絵付師です。主に下絵付けを中心に制作しています。上品で味わい深い下絵の世界を目指して…

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結局好きなんだなぁ。

こんにちは、シタエッティです。

 

来週頭には大阪行くからそろそろ準備しないといけないのに、制作が物凄く間に合っておらず午前中から頑張っています。

 

何に追われているかと言うと、前回やっていた鉢の大と小です。

地元企業とコラボした作品なのですが、今回の焼き上がりに鉄粉と呼ばれる茶色の点が数点ありました。

それを許して良いレベルか許さないレベルかが微妙なものがあり、正直判断がつかなくて、迷っていましたが、

結局追作する事にしました!

念には念を、プロ根性見せてやる!

という意気込みで再度同じ作品を作っていきます。

モチベーションが無いと結構しんどい仕事なのです。。

 

もう、鉄粉は出したく無い!

という強い思いから、怪しい予備軍を目を凝らしてはカッターの先を当てて取り除いて行きます。初回でコレはさすがにやっていなかったししょうがないのかもしれないけど、数が多いと辛いものがあります。

今回は大3、小3。これくらいの分量なら平気ですね。

素焼から描いて仕上げていく染付と言う技法は、本当にリスクが高いです。

焼き上がってみないと分からない部分が多いし、作品として取れる率も上絵に比べたら低いと思います。

 

なんて事を考えながら(若干の愚痴)ここまで来ました。

f:id:shitaetty:20181013094743j:image小紋をぴっちり埋める為の大切な補助線。

"あたり"と私は呼んでいます。

 

面倒だなぁと思ってしまっているのに、これが入るとスイッチが入りました。

結局、好きなんですよ。

絵付けの仕事が。

 

 

あ、そうだ。

先日の連休に金沢にて実演を披露してきました。

来場されたお客さまとお話しながら楽しく過ごすことが出来ました。

普段の仕事場と似ていて心落ち着く環境でした。とてもありがたかったです。

新しい出会いも沢山ありましたし、とても有意義な3日間でした。関係者の皆さまには本当に感謝です。私一人では絶対に出来なかったと思います。色んな人に支えられています。

ありがとうございます。

ちなみに、こちらで描いていた作品たちは、次の東京の企画展に持っていく予定です。

また改めてご報告したいと思います。

 

それでは、仕事に戻ります。

がんばるーーーー