そして線を大切に。

九谷焼絵付師です。主に下絵付けを中心に制作しています。上品で味わい深い下絵の世界を目指して…

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超硬カンナのまとめ

 

"超硬カンナ"とは何ぞや。

 

その名も通り、、

超硬い、カンナ…だそうです。

 

というのも、私は勘違いしていたことを購入する前に(事前情報調べの時に)、やっと知ったからです。

このカンナは、

・成形の際、細工する時に使用します。

・彫ったり削ったりが出来る道具です。

よって、私は超硬カンナを彫鋼カンナと勘違いしていたのです。だってこれ(彫鋼)でも、"ちょうこう"って読めますでしょ?

ですから、てっきりこっちだと。。彫刻のように彫れるハガネだと。。

過去には実際に本物を目で見ているはずなのに、興味が無い時期に出会うと、私にとっちゃ耳で聞いたも同然の知識量でした。知ったような気になっていただけでした。恥ずかしい…。

勘違いはまだ続きます。

手作り出来るカンナが柔らかいハガネを加工しているので、同じような素材なのかと思えば、これはとにかく硬いらしく、丈夫で長持ちするようです。使用頻度によりますが、年に一回メンテナンスするだけで良いと教えてもらいました。

超硬カンナを使わなくてももちろん細工可能なのですが、やっぱり刃が鋭利で扱いやすいこと、素焼生地でさえも削れてしまうことの長所がある為、成形からする作家なら誰しも持っているアイテムかもしれません。

しかも種類も豊富で、角のあるもの丸みのあるもの大小様々です。用途に合わせて使い分けることができます。

 

見た目はなんてことない普通のカンナ。

f:id:shitaetty:20180327220218j:imageただ持ち手が青いことだけが印象として残ります。

使う時は、この刃を守っている膜を剥がします。指で簡単に剥がれます。(蝋みたいな素材だった気がします。メリメリとちぎり取って最後はペロンっとめくれ、気持ち良かった記憶があります。)

この膜が何故ついているのかは、ここまでお話すればお察しがついたかとは思いますが、先程出てきた年一のメンテナンスが関係しています。

 

 

これは、もはや刃物です!

めちゃめちゃ鋭い刃物です!!

 

ですから、切れ味抜群過ぎて取り扱い注意です!!

 

 

 

笑。

いや、でも知らなかっただけにほんとに衝撃的で。

だから、メンテナンスも決してセルフでは無く、プロ(金物屋さん)にお任せなんです。

包丁を研ぐようにカンナも研いでもらうようです。出すと一週間は帰ってこないと聞いていますから、仕事の都合をつけながらお願いせねばならないようです。

しかし、私は手に入れたばかり。まだまだ使いたい放題です。(ひゃっほーい)

現在私の手持ちは写真にも写っている通り、2本あります。が、ちょっと不便を感じているのでまた追加で購入したいなぁと思っています。ただ…高いからねぇ。ホイホイ買えませんよーう。

でもとりあえずは、新しいのを手に入れようが入れまいが、もっととことん使い込んでいっちょまえに金物屋さんに出せる日を楽しみにしようと思います。

がんばろーー

 

久しぶりの更新。

ご愛読ありがとうございました。

 

それでは、また。