そして線を大切に。

九谷焼絵付師です。主に下絵付けを中心に制作しています。上品で味わい深い下絵の世界を目指して…

a line

ダメ出し

こんばんは。シタエッティです。

今日は講評会がありました。

 

題名がすでにマイナスなイメージですが、実際のリアルな内容を少しかいつまんでお話しようと思います。

 

**

まず、前回お話していた私の中の考えは全く間違っていたことを報告させて下さい。と言っても、書きながらズレてるな〜と思っていたんですよ?と今更言っても言い訳にしかならないですね。(*´-`)

どこの部分かと言うと、

成果品展であり、グループ展である特徴を理解して、例え全体的にはまとまっていなくても、個々人のブースに世界観があればそれですごく良いことなのだと思います。

というところ。

やっぱり、これだと逃げていますよね。自分だけで完結しても、見に来てくれるお客様は全体的な印象を受けとって、良い展示だったか面白くない展示だったかを判断するはずだからです。

「お手を触れないで下さい」

「写真はお控え下さい」

このよく美術館で見るような文言も、会場に用意してあったプレートをそれぞれの作家の台にそのまま使ったので、作品が引き立たなくなるという邪魔をしていました。

全ては展示の仕方次第。

魅せ方まで気を配って制作せねばならない。

 

私もこの辺は本当に反省させられました。

なぜなら、鳥さんを2体展示したのですが、制作時に正面向きを同じにしてしまったのです。どういうことかというと、左に向いた状態が一番良く見える絵付けを2体共してしまったということです。

ですから、同じ方向を向いたまま展示するしか無かったのです。

これには我ながら参りました。アホだー。。と。

向かい合うようになっていれば素敵だったであろうに…。

 

講評の時にもやはり指摘され、結局1体は反対向きにお直しが入りました。無理矢理感が出てると気付く方もいらっしゃるかもしれません。

そして、私も望んでお願いしたのですが、販売ブースの展示においてもお直しが入ります。とにかく持ってきたもの全て出したくて、並べていましたが撤去されていきました。自分ではなかなか勇気が無く省けない作品たちを取り除いてもらえ、スッキリしたものに変わり、とても見やすい展示になったと思います。

色んなバリエーションを見せたいと思っても、限られたスペースには限られたものしかディスプレイ出来ないということ。

私という人が、どんなものを作っているのか。面白いと思ってもらえるか、心に留めてもらえるか。それが一番大事だと。

いま、売れなくてもいいから、先に繋がっていくようにちゃんと考えねばならない。

 

確かに。

 

そうだと思いました。

 

 

講評して下さったある講師の方は、「数をこなせば分かってくる。経験値を上げることで、自然に出来るようになる。」ともおっしゃっていました。

 

ダメ出しがあってこその講評会ですし、その鋭い意見を聞きたいが為に自分だけでは無い他の作家さんの分まで吸収したいと思ってしまいます。

今回1人目だけ時間に間に合わず聞き逃してしまいましたが、残りは全て聞いてきました。作者の思いを知った上で作品と対峙すると、見方が変わってすごく面白いんですよ。

自分とは全く違うことをしていても、やり取りを見ていると苦労したところや成果が出たところなどが見えてきて勉強になります。

やっぱり好きだなぁ。講評会。

 

ダメ出しばかりでは無く、評価や理解ある意見も頂ける為、次に向かう意欲をもらえます。

形を作ることだけで精一杯でしたが、成形から手掛けることもたまには良いなと思いました。やりたい事も見えてきましたし。

 

うん。

 

次につなげよう!

今日はお疲れ様でした!

 

 

会期は、あと4日間。最終日の30(金)の昼に搬出です。

物が売れて少しは軽くなって帰りたいなぁ。