そして線を大切に。

九谷焼絵付師です。主に下絵付けを中心に制作しています。上品で味わい深い下絵の世界を目指して…

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やる気モリモリ。

こんにちは、シタエッティです。

 

お題の通り、今日は朝からやる気モリモリ。

あんなにブーたれていた昨夜が幻かと思うほどです。

 

鋳込の小鉢は、買ってきたままの状態でしたから、検品も兼ねて水通ししました。

f:id:shitaetty:20171028143730j:imageきれいさっぱり。

さて、この小鉢に何を描くかというと、、

 

大好きな扇面松!

 

扇を広げた様な形の松が、よりめでたく感じるので個人的に好きな文様のひとつです。

今回は事前に図案を何パターンか考えて準備していましたので、どれにしようかな〜とルンルンです。

f:id:shitaetty:20171028144405j:imageチャラ書きですが、思いつくまま手を動かしていたら紙が埋まってました。

見込みは5パターン考えていましたが選べないので、何となく頭に浮かんだものを描くことにしました。

 

ひとつ手に持って

見つめて

見えたものを描く。

 

 

 

とにかく楽しくて!

 

 

 

自分の中でルールを決めて、その中であれば自由に描くことにしました。

ルール〝扇面松が一つか二つあること〟

 

 

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シンプルな構図で、一つ一つを楽しんで描きました。

 

鋳込生地ですから、多少筆が引っかかりかすれたりしましたが、私は味わいと見なす為、許容範囲です。(何故引っかかるのかは、今度お話します。)

 

用意した小鉢全て描きました。

今日は他にも、昨日出ていた中鉢も5個描きました。こちらも扇面松です。これも見本を無視して、小鉢のノリのまま行こうかと思いましたが、どうも松の数が増えるとバランスが難しく断念しました。でも、昨夜決め直した構図を描きました。見本よりスッキリして私好みに仕上がりました。気に入っています。

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見込みに描く図案としては、簡単そうに見えて意外と難しい扇面松。

筆を長く持たないと上手く描けないですし、湾曲を感じながら毛先に注意して描かねばならず割と気合がいります。呉須の状態もあまり整っていないこともあり(言い訳)中々シュッとした線が引けませんでしたが、楽しんで描けました。満足です。

 

 

裏もしたかったのですが、時間切れで今日はここまででした。

 

 

あー満足!

やっぱり描くことが好きみたいです。

 

作家さんというよりも、私はちょっと職人気質かもしれません。

 

 

久しぶりに筆を持ちましたが、楽しくて楽しくて幸せでした!

 

残りの裏も仕上げなければなりませんので、まだまだ描くことが続くので楽しみです。