伝統工芸の良さを伝えたいと言う割には、まだまだ記事を残せていないことを思い出しましたので、久しぶりに今の考えをまとめます。
それでは、今日もお好きな方はどうぞお付き合い下さい。
*********************
伝統を守るということは、どういう事なのかを考えてみると、私はやっぱり必要な事だと感じます。
ある意味、
伝統というのは、先人たちが残してきた”お手本”なのではないかと思うのです。
何かを始めようとする時、闇雲にしても上達することって中々難しくはありませんでしょうか。どの場面においても、この”お手本”は必ず必要になるはずなのです。なぜなら、比較対象するものがあってこそ、今の自分の実力が分かると思うからです。
そこで、違うとなれば、また新しい対象物を探したり、はたまた、自ら新しく生み出すことにつながるのだと思います。
これが、伝統と革新が一つとして無くならない絶対理論だとすると、私としては腑に落ちるのです。
そう考えると、伝統ってやっぱり大事で、大切にしなければならないと思いませんでしょうか。
でも、実際に守っている当事者達は、そんな使命感よりも、もっとシンプルな思いを持って取り組んでいる気がします。
「好きだから」
ただただ、この思いで突き動かされているのではないかと思うのです。
確かに”お手本”が無ければ無いで、何とかなることもあるでしょう。しかし、あれば効率良く物事を進められる上に、より精度の高いものが出来たり、もっと違う形で良いものが出来るかもしれません。
ですから、伝統を守るということは未来の為だけでは無く、今生きている自分たちの役にも立っているのです。