私が実際に携わっている内容が、
呉須を擦って
↓
描いて
↓
ダミする
というものでしたが、言うのとするのでは全く違うことは、かじったことがある方ならご理解頂けるかと思います。
はしょり過ぎて簡単に見受けられそうでしたが、そうそう甘くないのが染付というものですよね。
まず、呉須の擦り方や、筆に含ませる時の使いやすい濃度も経験が無ければ難しく、苦労します。
描く時は描く時で、趣味程度で自由に描くものでない限り、当然難しいです。
そして極めつけは、私自身も未だに苦労するダミです。ダミは私が思うに工程の中で最も難しく、初めて挑む方は、説明をどんなに受けても意味不明に感じるのではないかと思います。極太の筆に絵具をたっぷり含ませて、”出して吸う”という動きを教わるのですから。そりゃあもう頭の中は???で埋めつくされます。
とにかく、こんなにも難関がありますので、昨日今日で習得できる技術では無いと感じています。
それなのに染付というのは、
単色で地味に見られがちな所がある故に、
この大変さを微塵も感じさせないという…。
ある意味、奥ゆかしいというかなんというか、、、
しかし、
こういうところもまた、もしかしたら玄人好みの所以なのかもしれませんね。