そして線を大切に。

九谷焼絵付師です。主に下絵付けを中心に制作しています。上品で味わい深い下絵の世界を目指して…

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順調だと思います。

こんにちは。

今日も絵付頑張っています。

 

 

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ようやく表が終わって、裏に突入しました。

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バランス見ながら考えて進めているのでここまで来るのにめちゃくちゃ時間がかかりましたが、最終形のビションが私の中で決まったのであとはひたすら描くのみです。

さー今日中に仕上がるかなぁー??

 

この大皿、現時点で直径が約50センチあります。立ち物の花器よりも軽いですが、それなりの重量はちゃんと(笑)あるので手に持って描くことは難しいです。

手廻しロクロ台に乗せて描いたり、座布団をクッションにして立てて描いたりしています。

前に描いた所を擦ってしまわないようにしながら慎重に描いています。って言っても、やっぱり擦っちゃうんですが…。気をつけていても、手元に集中してたらズボンの膝で擦ってた、なんてよくあることです。修復出来てるのか出来てないのか分かんないですが、指でそっと押さえて擦って伸びた呉須を取り除いています。

100パーセントのちからで100パーセントの絵付で完成させたら一番良いのですが、何にせ染付ってリスクが高い!

本当に難しく、なかなか思い通りにいかない技法だなと思います。

でも、はまっちゃうんです。

人間味が滲み出るように、呉須も滲んでるんじゃないかと思ってしまいます。違うけど。

どこか完璧じゃない不安定な部分があるから、良い意味で余韻が残ってるのかもしれないなぁなんて私は思っているんですが、それが味ってやつなんでしょうか。

まだまだ半人前の私にはつかみきれないミッションです。

最近は、よくご意見を頂く機会が多いのですが、自分で納得して取り組みたいと思っているので今の自分に響いたものだけ吸収して行きたいなと思っています。もちろん、言われた事は頭の片隅にいるので多分ここぞと言うタイミングを見計らって吸収していくのだと思うのですが。

 

ん〜。

なんやかんやで語っちゃいましたが、つまりは、

お昼ご飯食べて体と心の疲れをリセットしたら続きがんばろー!ということです。

 

 

おしまい。