仕上げました。
内側まで繋がるように葉っぱと唐草を散らしながら描いています。
前にも言ったことがある気がしますが、外から中に繋げて絵付けをするのは結構大変なんですよ。急に角度が変わる縁の付近を行ったり来たりせねばならず、手の角度も同じ動きにしないと細い線にはなりません。
とにかく集中力が必要でゆっくり描くことしか出来ないので時間がかかります。
結構リクエストされるし、良いのは分かるんですが、いやホント地味に辛い仕事なんですよ。伝わって欲しい…。
まぁ、結局自分が良いと思えば普通にその図案でいくんですがね。
立ち上がりの下に向かうにつれて描きにく度MAXになるのですが、その縁の付近でも直立してる壁に描くのは大変です。逆さまに描くこともありますが、今回は流れを切らしたく無かったので唐草については筆を長めに持って真っ直ぐ正面向きで描きました。
写真、手前の一個だけ線描き仕上がっています。
牡丹の花も色々遊んで描いたので葉っぱも色々変えて、最後の唐草は隙間に合わせてクルクル描きました。
だからニュアンスが一緒なだけで全て一点ものです。
自分の決めた枠内で、自由に描くことの幸せさ!
楽しいよー。
上手く上がってくれたら良いですが呉須の状態のこともあるので毎度不安です。変なムラが無かったら良いなぁと。
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今日は午後から勉強会があったり、箱屋さんや絵具屋さんにも行ったりしてせわしない一日でした。
一日の終わりにゆっくりと。
今日は日本酒から一杯。
この時間があるからまた頑張れます。
晩酌のお供には、勉強会の帰りに借りてきたばかりの本を…
上村松園の描く女性たちはすごく柔らかくて綺麗ですね。
私は「花がたみ」の作品が印象的で好きです。女性の内面が、じっと見つめるほどに伝わってきて目が離せなくなります。そんな不思議な絵です。
あとは夢二。
独特な世界観でなんかオシャレ。たぶん構図も当時では斬新だっんじゃないかなぁと勝手に想像しちゃいます。
憂いある目とポテッとした口と身体のナヨっと感が夢二っぽいです。
すみません…言葉がゆるくなってきました。酔いが回ってきたかな。
やっぱり好きなの見ると頭空っぽになるな。癒しだな。幸せだな。
うん。