そして線を大切に。

九谷焼絵付師です。主に下絵付けを中心に制作しています。上品で味わい深い下絵の世界を目指して…

a line

新しい気持ちで

こんにちは、お久しぶりの更新です。

 

今月13日に日本橋三越さんでのグループ展を終えました。ご来場頂いたお客様、スタッフや関係者の皆様、本当にありがとうございました。

私は会期初日と二日目に会場に居て、初めての場所で迷子になりながら、慣れない環境での実演や接客などもしながら東京二泊三日の旅は終わりました。

帰って来てからもバタバタしていましたが、今日は落ち着いて絵付けしています。

途中、追加で作品を納品したり、海外の方へのプレゼント用に木箱を用意して欲しいとのご注文をいただいたりと、嬉しいお仕事もありました。

昨日ようやく箱書きをした木箱を三越さんに発送したばかりです。

会期中やこの色々な件で、また無知な私にとって勉強になることがあり、ほんとに少しずつですが進化している気がします。

昨日よりも今日ですね。

まだまだ甘っちょろいダメダメなわたしですが、マイペースで歩んで行きたいなと思います。

 

さて。

新しい気持ちで取り組んでいるのはこちらです。

f:id:shitaetty:20181124141249j:imagef:id:shitaetty:20181124141300j:image

お気に入りの牡丹唐草の図案で描いていこうと思っています。

生地はオリジナルで制作してもらいました。スクエアな雰囲気で、なんて言ったらいいのか分からないですが、低めの寸胴蕎麦猪口みたいで可愛いです。

(作品名をつける時に悩みそうな形ですが、、)

 

来月頭に本焼があるそうなので、他にも色々描いて貯めていこうと思います。

まだまだ途中だけど、この生地を注文する時点で既に珍しく頭の中で出来上がりがあって、今はそこに向かって邁進中です。

ただ牡丹の花を一つにつき4カ所描いているので花びらの動きも遊びながら描いていたら流石に疲れちゃいました。

現時点で32個のお花を描きました。あと8個です。

染付は焼き上がりで鉄粉や亀裂などがあるとA級品にはなれない、リスクの高い技法なので、例えこの器が10個あったとしても全て綺麗にとれるとは限りません。

でも全て完璧に取れるように毎回一生懸命に描いています。せめて絵付けだけは裏切らないように安定していたいから。

 

気分もリセットされたので、またお花を描いてきます。

ふーー。

 

それでは、また。