そして線を大切に。

九谷焼絵付師です。主に下絵付けを中心に制作しています。上品で味わい深い下絵の世界を目指して…

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本銀

こんばんは。

夜な夜な本銀を擦っています。

 

ガラス板で。

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銀の粉を絵具として使える液体にするために、水と少量の定着剤を入れて擦ります。

定着剤はなんでも良くて、今回はフラッキスを入れました。

が、タイミングを間違えてしまったようで、ダマダマになったため夜な夜な作業をする羽目に…。(雑用のようなこんなお仕事は、夜の方がたっぷり時間を取れますので…。)

久しぶりで良くも分からず、とりあえず入れるものを一気に入れて同時に擦り始めたのがいけなかったようです。

本来は、銀の粉と水を擦って滑らかになってから、フラッキス(焼いたガラスの粉)を入れるようです。

色んな人に聞いて仕入れた情報です。

みんなそれぞれやり方が違うので、参考になります。

とにかく心配だったのは、フラッキスのダマがちゃんと取れるのかどうか。

とにかく硬い。

フラッキス硬い。

さすが、ガラスの粉。さらには、焼いているからとにかく硬いらしい。

擦ってるとジャリジャリと音がします。

よく擦れば良いと思って何回も擦っていますが、なかなかザラザラが取れず苦労しています。

前からある銀でしたが、あまり使うことがないので年季の入った道具ではありません。なので、追加で新しく仕込もうと思ったら擦りにくいったらありゃしない。

お皿でやる方法もあるのですが、やり慣れたガラス板を使ってしまいます。

でもお皿の方が楽に粒子を細かく出来ると今回聞きましたので、次回からは私も皿溶きに変えようかと。

良いと言われたら飛びつきたくなります。

 

 

9月、10月は展示ラッシュみたいで、見に行きたい展示もあるし自分もアテンド行かなきゃいけないし、仕事も気持ちもせわしないです。

 

逆にこうやってゆっくり絵具と向き合っているスロー時間も良いのかもしれない。

 

明日は日曜日。

少しはあたま空っぽになるといいなぁ。