そして線を大切に。

九谷焼絵付師です。主に下絵付けを中心に制作しています。上品で味わい深い下絵の世界を目指して…

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辛かった…

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ようやく終わりました。

ようやく持って行けました。

 

写真右上の細かい物達は優細描なのでダミがほとんど入っていませんが、浅鉢は従来のやり方で仕上げています。

まぁ大変。

"しのぎ"というシマシマの筋が入っている珍しい形なのですが、

このガタガタしたところに描くのは難なく出来ても、ダミが…辛い。とても辛い。(ダミとは、線描きに濃淡をつける染付の技法です。写真では黒く見える所がそれです。)

影響されて液が流れたり、望まない所が滲んだり溜まったり。

完成したものを見ても裏の現場までは見えてこないかもしれないけど、たぶん見る人が見れば大変さを分かってもらえるはず。

ちょっと後悔したしね…笑。なぜこの図案にしたんだ!と。。

 

まぁ、

なぜこんな事になったのかと言うと、最近、制作時に気にかけていることがあるからです。

 

『使うところを想像すること』

 

・何を入れる?

・どう映える?

 

 

購入者が決めれば良い話なのですが、私の中でも想像しておくと図案が自然と浮かび上がってくる気がするのです。

ですから、私が今回思い描いたのは、夏にそうめんを盛り付けて薬味も乗せて食べる、

お一人様用ぶっかけ!

ぶっかけそうめん大好きです(^^)!

みょうが、ネギ、胡瓜、白ゴマ、錦糸卵、水菜、、、、その時に用意出来るもの、気分で。ネバネバ大集合にしたり辛くしたり。

ひと束分の良いサイズ感ではないかと思います。

 

しかも、そうめんにこだわらず別の料理を盛り付けても、必ず上まで絵付した植物がチラリと見えますし、染付独特の青と白の清涼感がどんなものでも受け止めてくれると思います。

まだ焼けていないし分からないですが、今のところかなり気に入っています。

私の作る器は決して安価ではないけれど、手間暇かけて愛情込めて楽しんで作っています。

分かち合える方の元へお嫁に行ってくれたらすごく幸せです。そしてまた励みになります。

 

実は、

リアルタイム…今わたし、酔っ払っています!

酔った勢いの素な文章になってしまったかもしれませんが明日まで温めることはせず、このまま通します!

冷静になって読み返したら恥ずかしいこと言っちゃってるかもしれないけど、今!伝えたいから。

自分を満足させることに徹します。

 

 

 

気分良くいる事は大切です。

 

とっても幸せ。

 

 

 

幸せがあなたにも伝染しますように。