そして線を大切に。

九谷焼絵付師です。主に下絵付けを中心に制作しています。上品で味わい深い下絵の世界を目指して…

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好きな仕事。

こんにちは、シタエッティです。

 

私にとって、絵付けをしている時が一番幸せで一番好きな仕事ですが、やってみると案外好きだった仕事があることに気づきました。

型起こしです。(使用後のやつですみません…汚い…)

f:id:shitaetty:20180131132717j:image石膏型を使って生地を起こしていく方法です。上の巾着には片栗粉が中に入っています。

 

だいぶ前に作った型なのですが、しっかり使えます。

使い方は、

適量の粘土を細く伸ばし型に収めます。あ、その前に大事な片栗粉を振ってから粘土を詰めます!写真が無いので伝わるか分かりませんが、ガーゼ越しに出る細かい片栗粉が型に膜をはります。粘土を型から外し易くする為です。

f:id:shitaetty:20180131133527j:image詰めています。

f:id:shitaetty:20180131134133j:image少し型を叩くとパコっと浮きます。

f:id:shitaetty:20180131134106j:image取れました。

f:id:shitaetty:20180131134241j:image少し乾燥させたら、バリを取ります。私はカッターを使いました。

あとは持ち手の厚みや丸みの調整もします。挟み込みの型ならば要らない仕事ですが、片側しか無いので仕上げはちまちまとした手作業です。

f:id:shitaetty:20180131134349j:image並びました。

とりあえず荒削りなので、もうちょっと滑らかにしてから素焼きになります。

 

型を使っていても、とにかく私の手の中で大事大事にされて仕上げられていく為、何となく同じの形にしかなりません。

でもあえての事。

一つとして同じものは無いのは既製品とは違う柔らかさが出るし、愛着が湧いてきます。

 

段々と形が出来ていく喜び。

どうやら好きみたいです。

 

手の感覚と目の感覚で自分が求める形を目指す。

時間も気にしながらですが、一個一個に集中して行くこの地味な仕事、結構はまります。

 

 

隙間時間を有効に使いたくて(鳥さんの蓋はじっくりと制作中です)型起こししていますが、思わぬワクワクを発見しました。

 

 

楽しいなぁ。

 

 

 

 

今日はこれからちょっとお出かけです。

行ってまいります。

 

それでは、また。