そして線を大切に。

九谷焼絵付師です。主に下絵付けを中心に制作しています。上品で味わい深い下絵の世界を目指して…

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恩返しになっただろうか、、、

こんにちは!

シタエッティです。

 

 

もう昨日のことになりますが、、

ちょっと良い事がありました(^^)

(良い事も続くんですね〜〜。有り難い限りです)

 

先日、雪のデコボコ坂道で車がはまった話をしました。

一人ではどうにもならない事態に、見るに見かねた下で除雪していた優しいおじさまが助けて下さったのですが、

その方に…

 

生地屋さんの帰り道に遭遇しました!!行きでは見かけなかったのですから、ほんとたまたまでした。

 

この日も除雪をされているようでしたが、何とかあの時のお礼をしたくて、一度車をとめて近づいていきました。

あちらも覚えて下さっていたようで、笑顔で対応して下さいました。

何か…もう、言葉では足りなくて、

何か無いか、何か出来ないかと思っていたら、

ふと、ついさっき生地屋さんから頂いた九谷の古い盃を思い出します。(棚板が並ぶ隅っこに置いてあるのを、生地師さんが「持って行きまっし」「沢山あったけど、もうこんだけしかない」と持たされたものでした。最近整理していたら出てきたようで、二つ渡されました。)

貰ってきたばかりのものを回すのは双方に失礼な行為ですが、とても薄くて軽く、今はもう手に入りにくい良い盃なので、きっと気に入って頂けると思い、事情を話し傷が入っていない綺麗なものをお渡ししました。

埃を払ったくらいの、はだかのまんまのそれを嬉しそうに受け取って下さいました。

 

私がしている仕事の話もしたら、興味を持って下さったようでした。九谷焼が盛んな地域だからか、"染付"と言うとご存知で、私の作品はどこにあるんや?と聞いてくださいました。

晩酌は日本酒をよく好むようで、「毎日やっとるし使うわ〜」とおっしゃってくださいました。

 

 

こういうのは、お互いさまで巡り合わせな出来事なのかもしれませんが、何度言っても言い足りない感謝があります。

今回の件だけではないのですが、"感謝"というのは本当に、自分の中から自然に湧き上がってくるものなのですね。

有り難いことです。

 

 

今になって考えると、ちょっとそこら辺にあったのをつまんできてしまったのではないかと恥ずかしさが出てきますが、咄嗟に思いついたあの時の最大限の私の思いを受け渡す、大切な行動だったのだと思っています。現に、心が満ちて嬉しくなっておりましたので。

そして、

もしも、また、どこかでご縁があるならば、もっとよい恩返しが出来たなら。と考えている私がまだ存在するのです。