そして線を大切に。

九谷焼絵付師です。主に下絵付けを中心に制作しています。上品で味わい深い下絵の世界を目指して…

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逃げたい…けど逃げられない、そんな作業のお話です。

私の苦手な作業。

それはもちろん、パソコンでの作業です。

 

それと、数字。

 

 

展示販売するにあたって、

何がどれだけあって、価格がそれぞれ幾らなのかをリストにしていくのですが、さくさくと作業がはかどらず…

とにかく苦手な作業なのです。。

 

ただ絵を描いている時とは全然違う部分の脳みそを使っているのが、自分でもよく分かります。間違ってはいけないと思い、慎重になる為、やたら時間がかかるのです。

 

 

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とにかく、展示するつもりの作品の確認から始まります。

面倒ですが、保管の際に梱包しているので、梱包を全て解きます。これも数があると周りが梱包材だらけになるので、私は後で包み直すことを考え仕分けしながらやります。

そして、次にパソコンを開き、リストを作っていきます。これまで手書きのものしか作ったことがありませんが、今回はメールでのやり取りの為、仲間から送られてきた雛型を使用させてもらいました。当然、打ち込みが必要でした。

前回貼った値札シールを爪で剥がします。

一つづつ確認しながら、リスト通りの番号をふられた小さな値札シールを作品裏に貼ります。

搬入する為に梱包をし直します。

箱詰めします。(一つにまとめる為)

 

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以上が、主な流れです。

この他に、作品の付属品の有無や、箱の有無、追加納品は可能か、などの情報もリストに一つづつ載せ、完了です。

 

 

私は考え悩みながらでしたので、半日、いやほぼ一日がかりで、これらの作業を進めました。

 

逃げたい程苦手な作業ではありますが、

びっくりしたのは、達成感は好きなことをしている時と変わらないか、少しばかり上回るくらいありました。

 

”苦労して頑張ること”

これは、終わった時の開放感が大きいのですね。改めて感じました。

 

ちなみに昨日は、ストレスから開放された緩みで、我慢していた私の好きなことをしました。

陶芸とはかけ離れた、完全な趣味の時間は、癒しとなりました。

 

普段はしないから、自分で”やりたい事をやる”という非日常が創り出せて、とてもリフレッシュすることが出来たと思います。

 

たまに来る、こういう苦痛な出来事も大切なのかもしれませんね。

 

 

(実体験中は余裕も無く、そんなこといつまで経っても全く思いませんが、、笑)

 

それでは、また。