表が仕上がって、裏のロクロ線を引いていたところ、線がよれて失敗してしまいました。
少しだけ悩んで、
やっぱりやり直すことに決めました。
過去記事にもまとめていますが、染付の場合、やり直すことは覚悟の上で行わなければなりません。
何故かと言うと、吸水率が変わる為、濃さに影響を及ぼしてしまうからです。
それでも、
私がやり直す選択をしたのは、この状況よりも良く(マシに)なる自信があったからです。反対に自信が無ければ、これ以上は無理と判断し、下手に触らないですし、その方が確実です。
この判断も陶房で培ったのだと思います。
さてさて、それでは削ります。
カッターで丁寧に直す部分だけを削ります。
紙やすりを使うとより滑らかに出来ますが、今回は別のロクロ線も擦ってしまいそうなくらい近いので、カッターのみにしました。
少しだけ水を垂らしたら、ロクロ台に乗せて、、
右手でロクロをまわし、左手中指で高台をトントン。
軽いので、優しく軽く…。
爪の方が軽く当たります。手まわしロクロを回転させた状態で中心を合わせます。
既に引いたロクロ線と円形がずれてしまわないように、中心を見つけることは大切です。
台に乗せただけで合う時や、一発で合えばよっしゃーもんです。一瞬ニヤッとして、今日は何か良いことありそうなんて思ってしまいます。
が、三発程で合えば仕事する上では合格だそうです。
中心が合いましたので、引き直します。
外側にも一本足しました。
高台が寂しいので、小紋を埋めて、
出来上がり。
以上、
失敗からの立ち直りをお伝えいたしました。