そして線を大切に。

九谷焼絵付師です。主に下絵付けを中心に制作しています。上品で味わい深い下絵の世界を目指して…

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粘土の再生。そして、菊練り。

f:id:shitaetty:20170713112524j:imageタライにたんまりと入った粘土。

いざ!粘土の再生にチャレンジです!

 

ヘラで搔き出す搔き出す…

f:id:shitaetty:20170713112814j:image粘土って重い…。

タライから出すだけで一苦労です。。

硬い粘土を水に浸して柔らかくしてから、水分を切るタイミングで、布か何かかましておけばよかったのかな、と少し後悔。

 

まだ捏ねるには柔らかいのですが、待ち切れない私は両手をベタベタにしながら握って、土の感触を確かめます。

 

所々柔らかかったり締まっていたり、

「プチッ」と時々音を出しては、中に含んだ空気を感じてみたり。。

 

昼間っから一人何してんだろ…と急に可笑しくなり、ニヤっとしてみたり。

 

 

面白い。

 

あほだなぁと思います。

 

 

 

 

にぎにぎしていると、こんなものが出現しました!f:id:shitaetty:20170713114656j:image可愛い鳥さん。笑

 

 

いやぁ〜しかし、粘土を捏ねるって重労働ですね。全国の焼物産地の、(特に手ごねを主体としている)方には頭が下がります。

焼締だとかの土もの(陶器)の作家さんはいつもこんな感じなのかな…?

 

有田じゃ無いけど、本当に他産地の事は勉強不足で何も知りません(~_~;)焼物好きや器好きな方のほうが、よっぽど詳しいのでしょうね。

 

 

 

さて、そうこうしている内に

いい感じの固さになって来ました。

 

何年振りかの菊練り。

いや、

〜菊練り風〜   の菊練りです。笑

 

 

f:id:shitaetty:20170713121007j:imageアンモナイトの様だ。

 

私の菊練りの形状はこうですが、多分、人によってまちまちです。

 

土練機(どれんき)が無いので、手動で捏ね上げます…。

動きがぎこちなくて下手くそですが、形はそれなりに菊になりました。良かった。

 

菊練り3年、轆轤8年は有名な話ですが、

その道の真髄を見定めようと思わず、軽いノリでやる程度には意外と、学校や教室に行けば早くから習得出来る技でもあるようです。

 

菊練りを行う意味ですが、

やっぱり、密度を一定に保つ為と水分調整、空気を出すことだと思います。

研修所で造形専攻の実習科に居た頃、菊の花びらに見える先(縁)から空気が抜けていくのだと、先生に教わりました。

 

 

 

最後にまとめたらおしまいです。

空気が入らぬようラグビーボール状にして板にドスンと降ろします。

f:id:shitaetty:20170713165202j:image

今にも轆轤台に乗せれそう…。 

 

でも、今回の粘土はタタラなどの手びねり用に作られた専用粘土の為、このまま袋に包み次回の制作用に保管です。

まだまだ遊べそうですね。

次はアレしたいな。

 

粘土を買うと、しばらく成形の仕事が続きます。

分厚く切って、くり抜きの蓋物も作りたいなぁ。

 

妄想は尽きません(^^)