読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

そして線を大切に。

九谷焼絵付師です。主に下絵付けを中心に制作しています。上品で味わい深い下絵の世界を目指して…

a line

技法をまとめてみました。私が知っていただけでも、これほどまで多くのものがありました。

こんにちは、シタエッティです。

 

今日も九谷焼について書いていこうと思います。前の記事にあった、九谷の多彩な技法について詳しく書いていなかったので、今回はこちらを私なりにまとめたいと思います。

 

 

 

 

 

下記のまとめは、私が今まで出会ったことのある技法です。知識が追いつかず足りない部分もありますが、どうぞ九谷焼の幅広さを感じてみて下さい。

 

 

********************* 

・青手(あおで)

九谷焼と言えば真っ先に思い浮かぶ、この技法。九谷五彩(赤、緑、黄、紫、紺青)のうち、緑と黄色に特化して皿全体を塗りつぶしたもの。呉須線の小紋を地埋めした、重厚感たっぷりな技法。

 

・五彩手(ごさいで)

九谷五彩を使い、生地の余白も残されているもの。まるで一つの絵画のように仕上げられたものが多い。

 

・金襴手(きんらんで)

赤絵を施したものや赤を地に塗り埋めたあと、本金(ほんきん)で装飾されたもの。豪華で華やかな印象。

 

・搔き落とし(かきおとし)

書黒(かきぐろ)と呼ばれる絵具を塗ったあと、先の尖ったものを使い、搔き落としながら描いていく技法。また、書黒だけでは定着しない為、ガラス化する和絵具(わえのぐ)を必ずのせて焼き上げる。黒の隙間から覗く色味が、コントラストで美しく映える。

 

・金盛(きんもり)/盛金(もりきん)

白盛(しろもり)と呼ばれる、盛り上げられる白い絵具で花などを描いたあと、本金を表面に被せるように染み込ませ、焼き上げる技法。

 

・青粒(あおちぶ)

白盛に色を付け、専用の道具にて一粒づつ絞りだす技法。間隔や粒の大きさでデザインが変わる。熟練した者でないと難しく、高度な技術が必要。最近では様々な色がある。

 

・デコ盛り

白盛に様々な色を付け、派手に仕上げていく技法。置物に多く見られる。青粒との違いは、粒に限らない自由な装飾であることと、色を多用に使うことにある。

 

・赤絵細描(あかえさいびょう)

細い線で埋め尽くされた赤絵の技法。極細の筆を使い、高い集中力と技術で仕上げられる。最近は人気があり、多くの若手を輩出している。

 

・色絵細描(いろえさいびょう)

細かく描かれた唐草(からくさ)などを和絵具で埋めていく技法。とてつもない根気が必要な仕事で、丁寧に時間をかけ仕上げられていく。

 

・染付(そめつけ)

九谷焼のなかで、唯一メジャーな下絵付けの技法。素焼(すやき)の生地に呉須(ごす)で描き、上から釉薬(ゆうやく)を掛け高温で焼き上げる。

 

・釉裏金彩(ゆうりきんさい)/釉裏銀彩(ゆうりぎんさい)

釉薬を掛ける前に、金箔や銀箔を貼り付けて魅せるため、一種の釉下彩(ゆうかさい)とも呼ばれる技法。箔の枚数や厚みで奥行きを出している。並大抵の知識では再現できず、門外不出の技法と言われている。

 

*********************

以上が、九谷焼の技法のおそらく一部です。 おそらくと言うのは、私の知識が追いついていないことと、日々進化している為、それぞれの作家さんが持っている、私が知り得ない独自の技法があるのではないかと考えるからです。

 

あなたが知っていた技法はありましたでしょうか。九谷はとにかく絵付けの文化が発達しています。これからも多くの優れた作家の手により、創造力は止まらず突き進むことでしょう。

そしてもちろん私自身も、その一助になれるよう努力を重ねる所存です。

 

心の琴線に触れるような、ものづくりが出来るよう向上心を持って、しかし初心忘れず邁進していきたいと考えています。